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  建設経済委員会活動  
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更新履歴:建設経済委員会活動
 更新:2024-01-04
    
        
  建設経済委員会 委員長報告  
委員長 長谷川秀徳
   
   
令和5年 第4回市議会定例会
登壇 令和5年12月25日(月) 
      
   
請願第3号にかかる、建設経済委員会における審査の経過及び結果について、御報告申し上げます。
去る12月18日の「本会議」において、本委員会に付託されました議案につきまして、12月19日、委員会を招集
し、慎重に審査を行いました。
以下、その質疑応答等、主なものについて申し上げます。


請願第3号 
市道4040号線及び市道5025号線の整備に関する請願について

市道4040号線の見物から小沼の間は令和元年の台風で長期間通行止めになった箇所があるが、その後、どの
ように改善したのか。また、今後同じような災害が起きた場合でも通行は可能か、と聞いたところ、
令和元年台風の強風では、多くの樹木が根こそぎ倒れ、道路に覆いかぶさったことで、2か月間の通行止めとしたが
その後、倒木を処理しているので現状において倒木の危険度は低減されていると考えているとの説明がありました。

今回の請願に関して地元区から市に対して具体的な危険個所や整備の要望は出されているのかと聞いたところ、
市道4040号線については、西岬地区から見通しの悪い2か所のカーブについて、以前から整備要望が出されてい
る。市道5025号線については、坂井地内で、道路排水と路肩の補修、また、洲宮地区では市道排水の流末の
改修要望が出されている との説明がありました。

統合分署の移転候補地となる際に、安房広域から館山市に対して、道路環境についての問い合わせや協議の
有無について 聞いたところ、
安房消防が現地を確認した結果、緊急車両の通行に影響がある13か所の危険個所について、令和3年度に館
山市に情報提供があった との説明がありました。

また、13か所の危険個所への対応について 聞いたところ、
令和4年度では市道5025号線について、布沼地内の市道の路肩の舗装や見通しの悪いカーブの樹木の伐採、
砂山付近の急カーブを解消するための測量設計業務委託を実施している。令和5年度では、藤原地内の舗装の
打替えや坂井地内での道路側溝の蓋かけと路肩改修のための測量設計業務委託などを実施している との説明
がありました。

13か所の危険個所の改善の取組により、両路線の危険個所は全て解消されるのか と聞いたところ、
他にも危険個所はあると認識している。市道4040号線は、約1,7kmの路線延長がある。また、市道5025号線
は、約6,1kmと路線延長が長く、道路も狭く、車のすれ違いが難しい箇所もある。
一時的に待避所を造り、その後に拡幅するという対応も検討していかなければと考えている、との説明がありました。

次に、小沼地区の2か所の要望箇所について、整備の優先順位はどの位かと 聞いたところ、
優先順位はわからないが、市では整備するために設計等を行っている。用地も調べ、境界査定も行っているが、
一部、境界が決まらない箇所があることや、所有者と連絡が取れない状況もある。

海側のカーブについてはカーブを緩くするために、延長60m、奥行10m、高さ25mの山を削る必要があり、工事の
規模が非常に大きく、多額の費用を要することもあり、工事実施に至らなかったという経緯がある。今後は、経費を
抑えるために、川側に盛土を行うことで道路を広げるという検討を行っていきたい との説明がありました。

以上が質疑応答等の主なものであります。

採決の結果、請願第3号は、全員一致をもって採択することに決しました。



閉会中に実施いたしました行政視察について報告いたします。
本委員会は、10月3日から10月5日にかけて、長野県上田市、飯山市、須坂市及び小諸市において、
視察研修を実施しました。


上 田 市

上田市におきましては、2016年に放送されたNHK大河ドラマ「真田丸」の誘致とその効果について、当時の担当
職員から説明を受けました。
はじめに、誘致活動について聞いたところ、2009年から商工会議所をはじめとする民間団体が主体となり、全国
各地での署名活動やNHKへの要望活動を展開し、上田市はこれらの民間の活動を積極的にサポートしてきたと
のことでした。

「真田丸」は、高い視聴率だけでなく、放送に合わせ開館した大河ドラマ館の来館者も1年間で100万人を超える
など、大きな人気を得ました。地域への経済波及効果は、上田市で約68億円、長野県内にあっては200億円を
超えるという報告書が出ています。

放送終了後も、真田氏を主題としたお祭り、観光ガイドツアー、お土産や食事など街がひとつとなって様々なおもて
なしで観光客を迎えていることがわかりました。

館山市には、里見氏の大河ドラマ化の活動に対して、今以上に積極的に関わっていただき、大河ドラマ化の実現
に向けて共に取組んでいただくことを期待します。

飯 山 市

飯山市において、「道の駅 花の駅千曲(ちくま)川(がわ)」を視察しました。
この施設は、平成14年に飯山市が整備し、平成17年に道の駅に認定され、現在は指定管理制度により運営さ
れています。開業以来、来場者数は増加し、平成27年に年間100万人を突破し、コロナ禍を経た令和4年度も
90万人の来場者と、4億8千万円の売り上げを記録するなど、人気の道の駅となっています。

特徴は、地域の特産物である野菜類、果実等の農作物や「信越自然郷」という立地条件を最大限に活かした、
農業・食・アウトドアスポーツ等のアクティビティ発信拠点の拡張整備など戦略的に進化する道の駅であるということ。
しかしながら、課題もあり、直売所について、常に200から300人いる生産者でも“置けば売れるが、物が無い”とい
う状況が生じており、農作物の生産性向上と出荷者を増やす取組が急務とのことでした。

館山市の「道の駅グリーンファーム館山」も来年2月に開業を迎える中、現在、登録生産者数が115名と聞いてい
ます。農作物の安定的な供給に向け、JAや他の生産団体等との連携、将来に向けた耕作放棄地対策や新規
就農者支援等、あらゆる施策を講じていく必要性があると、強く感じました。
このような課題も抱えてはおりますが、「道の駅グリーンファーム館山」においては、多数の道の駅が存在する安房地
域において、基本コンセプトである「体験価値の高い道の駅」の特徴を前面に出し、多くの方に来ていただける施設
となることを期待します。

須 坂 市

須坂市において、「新規就農の支援」について、視察を行いました。
須坂市は古くから果実栽培が盛んな地域ですが、後継者不足や遊休農地の活用が課題となっています。
そのような中、長野県やJAと連携し、新規就農希望者の受け入れ環境を整え、農家の軒数や所得の向上に
成功しています。

成功の要因は、農業未経験者が安心して移住し、就農し、生計を立てるまでの道のりとして、「住む家」、「研修
先」、「資金援助」、「農園の確保」、「新規就農者の会」などの、手厚いサポートが確立していることです。

館山市でも、農家の後継者不足、耕作放棄地など共通した課題があるので、来年2月の「道の駅グリーンファーム
館山」のオープンを機に、新規就農希望者が就農しやすい環境づくりに力を入れていただくことをお願いします。

小 諸 市

最後に、小諸市において、「野生鳥獣商品化施設」を視察いたしました。
小諸市では、ニホンジカによる農業被害が問題となっており、対策に苦慮していました。そこで野生鳥獣の専門職を
招き、「農業を守る持続可能な鳥獣対策の実現」をコンセプトとして、野生鳥獣の商品化事業を始めたものです。

そして全国のジビエ事業の9割は赤字経営であることから、鹿肉を食肉ではなく、ペットフードとする道を選びました。
特徴は、市直営の施設で徹底した衛生管理と科学的根拠に基づいた「小諸プレミアム」というブランド商品として
販売することです。

現在は、154の事業者と販売契約を結ぶほか、ふるさと納税の返礼品などの多様な販路で販売することで、事業
収支も黒字に転じていることから、事業の民営化も視野に入れているとのことです。

館山市の指定管理施設である館山ジビエセンターは、開業して2年が経過しましたが、厳しい運営状況であると
伺っていますので、小諸市の成功事例も参考にしながら、更なるジビエの普及と早期の経営の安定化を目指して
いただくようお願いいたします。


以上、御報告申し上げまして、建設経済委員会 委員長報告を終わります。

                                         建設経済委員会 委員長 長谷川秀徳










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